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平田, 昌弘; 門平, 睦代; 水谷, 文美; 松本, 葉; 小疇, 浩; 佐藤, 雅俊; HIRATA, Masahiro; KADOHIRA, Mutsuyo; MIZUTANI, Fumi; MATSUMOTO, Kazuha; KOAZE, Hiroshi; SATO, Masatoshi. |
ケニア高原地帯のライキピア県において、大規模牧場が野生動植物の保全に果たす役割を検討するために、ヨーロッパ人による大規模牧場と現地の人々による小規模牧畜地帯における植生状態と土地利用の現状を定性的に把握した。大規模牧場(ロルダイガ牧場)の植生は、原生林(林床が短草型草本)、Acacia林(林床が長草型草本)、そして、局所的にAcacia林(林床が短草型草本)によって構成されていた。植生は、ExcellentからFairの状態で利用され、多くはGoodの状態で利用されていると評価された。草地1 ha当たりに換算したウシ飼養頭数が0.25頭という低い放牧圧であれば、植生はほぼGoodの状態で管理されることが示唆された。一方、小規模牧畜地帯(イル-ポレイ集落)の植生は、主にAcacia林(林床が短草型草本)となっていた。この土地利用の状態は、FairからPoorであると評価され、草地1 ha当たりに換算したウシ飼養頭数が2.26頭という極めて高い放牧圧では、植生はPoorに向かって退行してしまうと判断できる。「大規模放牧地で緩やかな土地利用、そして、放牧移動性を高いままに維持すること」こそ、土地を人間が利用しつつも環境保全を成功させる戦略であると考えられる。ケニア高原における大規模牧場の経営形態は、世界でも注目されるべき優れた放牧利用の事例と考えられる。 Vegetational condition and land utilization were surveyed in the large-scale ranch managed by European farmers and a small-scale pastoral area used by indigenous peoples in Laikipia... |
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Palavras-chave: 牧畜; 放牧圧; 植生退行; 大規模牧場; ケニア高原; Pastoralism; Grazing pressure; Vegetation regression; Large-scale ranch; Kenya highland. |
Ano: 2006 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/99 |
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原田, 潤; 佐藤, 雅俊; 紺野, 康夫; Harada, Jun; Sato, Masatoshi; Konno, Yasuo. |
オオアマドコロ(Polygonatum odoratum var. maximowiczii )は森林性のユリ科多年生草本であり、自家不和合性を持つ。このオオアマドコロについて、芽室町にある農地残存林とその周辺で結果率を比較した。残存林では林内と林縁、残存林の周辺では耕地防風林と畑の畔の、四つの生育地を選んだ。オオアマドコロの結果率は、四つの調査地とも65%以上あり、林内や林縁の方が残存林の周辺にある生育地である耕地防風林や畑の畔よりも結果率が高いということはなかった。それぞれの生育地で人工他家受粉を施すと結果率が5.0-12.8%上昇したので花粉制限はあるが、その程度は小さかった。訪花昆虫は在来種であるエゾトラマルハナバチ(Bombus diversustersatus )、ニセハイイロマルハナバチ(B. pseudobaicalensis )、アカマルハナバチ(B.hypnorum koropokkrus )の女王バチであった。これらの結果は、農耕地景観下において残存林以外の場所でも結果が可能なオオアマドコロ個体群が存在すること、残存林以外の場所においても、森林性植物が在来マルハナバチ類に餌の提供をしていることを示す。 |
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Palavras-chave: 農耕地景観; 分断個体群; マルハナバチ; 結果率; 花粉制限. |
Ano: 2007 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/1578 |
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