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口田, 圭吾; 小笠原, 匡教; 日高, 智; 酒井, 稔史; 南橋, 昭; 山本, 裕介; KUCHIDA, Keigo; OGASAWARA, Yoshinori; HIDAKA, Satoshi; MINAMIHASHI, Akira; SAKAI, Toshifumi; YAMAMOTO, Yusuke. |
受精卵クローン技術は一卵性多子を生産する技術であり,種々の比較試験や能力検定に利用することができる.本研究では,同一受精卵由来の5つ子について,その枝肉を画像解析により詳細に調査し,筋肉形状,脂肪の割合ならびに肉色について類似性を検討することである.黒毛和種供卵牛から受精卵を回収し,ホルスタイン等の卵巣から得た未受精卵子(除核済み)を電気刺激により細胞融合し,核移植を行い,7頭のクローン雄子牛を生産した.そのうち5頭を和牛産肉能力検定間接法にしたがって21ヵ月齢まで肥育した.画像解析により胸最長筋,僧帽筋,菱形筋,頭半棘筋,背半棘筋,前背鋸筋および腸肋筋に関して,その面積,各筋肉内に占める脂肪の面積割合(以下,脂肪面積比)などを算出した.また,脂肪交雑粒子のあらさならびにBCSナンバーを画像解析により数値化した.5頭の供試牛の枝肉重量ならびに胸最長筋の面積の範囲は,それぞれ344kg~400kg,38.5cm2~50.4cm2の範囲にあり,類似性はそれほど高くなかった.胸最長筋内の脂肪面積比は,27.2%から28.4%の範囲にあり,類似性はきわめて高く,他の筋肉においても同様の傾向が認められた.脂肪交雑粒子のあらさについては,低い類似性を示すことが確認された.画像解析により推定したBCSナンバーは,2.92から3.26の範囲であり,比較的類似性は高かった.肥育期間中のコンディションの差異が,肉量に関わる形質に大きな影響を及ぼすものの,脂肪の割合および肉色については,類似性が高いことが確認された. Embryonic cloning is a technique to produce multiple offspring from one embryo and could be used for a... |
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Palavras-chave: Embryonic clone; Image analysis; Carcass similarity; Japanese Black. |
Ano: 2003 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/947 |
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