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A questionnaire survey of educational programs at the Obihiro Zoo, using Pteromys volans orii—an animal native to Hokkaido—as a subject OAK
野村, 友美; 柚原, 和敏; 柳川, 久.
日本の動物園の二大事業として「種の保存」および「環境教育」が掲げられている.今後の動物園における教育的取り組みのさらなる充実が期待され,アンケート調査などを用いた来園者の実態調査および他機関との連携が不可欠とされている.おびひろ動物園で飼育されているエゾモモンガPteromys volans orii は,市街地の緑地などに生息する比較的身近な動物であるものの,夜行性の小型動物であるため一般市民の認知度は低い.一方,帯広畜産大学ではエゾモモンガに関する様々な研究がなされており,多くの知見が積み重ねられている.また本種は外見から人々に好印象を与える特徴を持っており,教育の題材として受け入れられやすいと考えられる.そこで本研究では,おびひろ動物園の来園者に動物園に対する意識およびエゾモモンガについてのアン ケート調査を行ない来園者の実態を知ることで,より効果的な教育への提言を行なうことを目的とした.調査の結果,年齢や性別,来園時のグループ構成および来園目的の違いは「エゾモモンガを見たことがあるか」,「エゾモモンガが身近に住む動物であることを知っていたか」に関係し ていなかったものの,自然保護活動に対する興味が強い人ほどこのような経験や認識が豊富であることが明らかになった.また,帯広畜産大学とおびひろ動物園の連携について, 95.4%の来園者が重要であると解答していた.したがって,郷土の動物であるエゾモモンガを用いて大学と動 物園が協力して教育を行なっていくことで,帯広市民の自然に対する興味関心を増大させることができる可能性があると考えられる.
Palavras-chave: 動物園; 環境教育; エゾモモンガ; 大学との連携; アンケート調査.
Ano: 2016 URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/4383
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Effectiveness of signboard installation at a zoo through cooperation with a university, with a focus on a wild animal,Pteromys volans orii, living in Tokachi, Hokkaido OAK
竹口, 琴葉; 杉本, 美紀; 藤井, 奈月; 柚原, 和敏; 柳川, 久.
 日本の動物園は,動物の保全に対する意識と姿勢を養うための教育を強調している.動物園は郷土の動物を通じて動物とのつながりを感じられる場として重要だが,大型の国外産動物が注目されることが多く,郷土の動物の知識や価値が伝え継がれていない.一方,動物園が与える情報の量や質は,来園者の動物に関する知識と保全に対する態度に影響を与える.これを踏まえ,来園者の関心を引く解説板を動物の知見を有する大学が協力して作製することで,動物園の環境教育をより効果的にすると考えられる.帯広畜産大学では郷土の動物「エゾモモンガ」について様々な研究がなされており,多くの知見を有している.そこで本研究では,①大学の持つこれまでの知見を基にエゾモモンガを題材とした解説板を作製・設置し,アンケート調査により解説板設置の効果を検証すること,②結果から,今後の環境教育のあり方について提言することを目的とした.調査の結果,来園者の年代や来園回数,エゾモモンガに対する認知の有無は解説板を見たかどうかに影響しておらず,解説板を見たかどうかが来園者の知識の有無に差をもたらさなかった.一方,男性やエゾモモンガが好きな来園者ほど解説板を見ていたこと,解説板を見た来園者の方が保全に対する意識が高いことが明らかとなった.今後は動物園と大学が連携し,さらなる環境教育の改善と郷土の動物に関する知識の提供を行なうことで,来園者の動物に関する知識の増大と保全に対する意識の向上に寄与できるだろう.
Palavras-chave: 動物園; 大学の連携; 環境教育; エゾモモンガ; アンケート調査; Environmental education; Pteromys volans; Questionnaire survey; University collaboration; Zoo.
Ano: 2017 URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/4560
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