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髙橋, 英二; 渡邉, 謙一; 古林, 与志安; 古岡, 秀文; 猪熊, 壽. |
分娩後低カルシウム血症の治療から10日後の5歳6ヶ月のホルスタイン種乳牛に発熱、起立難渋、食欲廃絶、両前肢腫脹が認められた。抗菌薬、消炎鎮痛剤投与に反応せず、頻脈および心音強勢が発現し、心内膜炎を疑った。聴診では心音混濁が認められたが、明瞭な心雑音は聴取されなかった。心音図検査によって、混濁心音は延長した 音および 音であることが明らかとなり、各弁膜の閉鎖不全が考えられた。心臓超音波検査では三尖弁の疣贅物が確認された。病理解剖では、心臓各弁膜に疣贅物が付着しており、その大きさは三尖弁では直径4cm 大、僧帽弁、肺動脈弁、大動脈弁では小豆大(最大5mm)であり、本症例は多発性疣贅性心内膜炎と診断された。その他、化膿性肺炎、関節周囲炎、皮下膿瘍および左側臀部の壊死が認められた。最大の疣贅物は三尖弁であったことから、本症例の主な発症機序として、慢性重度の関節周囲炎からの血行性播種が推測された。 |
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Palavras-chave: 多発性疣贅性心内膜炎; ホルスタイン; 心音混濁. |
Ano: 2015 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/4033 |
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