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Registros recuperados: 62 | |
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平田, 昌弘; 門平, 睦代; 水谷, 文美; 松本, 葉; 小疇, 浩; 佐藤, 雅俊; HIRATA, Masahiro; KADOHIRA, Mutsuyo; MIZUTANI, Fumi; MATSUMOTO, Kazuha; KOAZE, Hiroshi; SATO, Masatoshi. |
ケニア高原地帯のライキピア県において、大規模牧場が野生動植物の保全に果たす役割を検討するために、ヨーロッパ人による大規模牧場と現地の人々による小規模牧畜地帯における植生状態と土地利用の現状を定性的に把握した。大規模牧場(ロルダイガ牧場)の植生は、原生林(林床が短草型草本)、Acacia林(林床が長草型草本)、そして、局所的にAcacia林(林床が短草型草本)によって構成されていた。植生は、ExcellentからFairの状態で利用され、多くはGoodの状態で利用されていると評価された。草地1 ha当たりに換算したウシ飼養頭数が0.25頭という低い放牧圧であれば、植生はほぼGoodの状態で管理されることが示唆された。一方、小規模牧畜地帯(イル-ポレイ集落)の植生は、主にAcacia林(林床が短草型草本)となっていた。この土地利用の状態は、FairからPoorであると評価され、草地1 ha当たりに換算したウシ飼養頭数が2.26頭という極めて高い放牧圧では、植生はPoorに向かって退行してしまうと判断できる。「大規模放牧地で緩やかな土地利用、そして、放牧移動性を高いままに維持すること」こそ、土地を人間が利用しつつも環境保全を成功させる戦略であると考えられる。ケニア高原における大規模牧場の経営形態は、世界でも注目されるべき優れた放牧利用の事例と考えられる。 Vegetational condition and land utilization were surveyed in the large-scale ranch managed by European farmers and a small-scale pastoral area used by indigenous peoples in Laikipia... |
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Palavras-chave: 牧畜; 放牧圧; 植生退行; 大規模牧場; ケニア高原; Pastoralism; Grazing pressure; Vegetation regression; Large-scale ranch; Kenya highland. |
Ano: 2006 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/99 |
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平田, 昌弘; HIRATA, Masahiro. |
ユーラシア大陸の乳加工技術と乳製品を、これから約1年にわたって毎月のシリーズで紹介していきたい。 ユーラシア大陸といっても広大である。それぞれの地域で様々な乳加工技術が発達し,珍しい乳製品がつくり出されてきた。バターは発酵乳からつくられることが多く,発酵乳は清涼飲料,チーズなどにも加工され,牧畜民の乳加工において発酵乳の出番は多い。チーズ加工の凝固剤にはレンネットだけでなく,酸乳や有機酸を用い,牧畜民の加工するチーズは熟成させることはない。乳から酒をつくっていたりもする。多くはお世辞にも旨いといえるシロモノではないが,幾つかはキラリとひかる美味しさと利用の仕方とがある。このような牧畜民の乳製品と乳利用とはいったい,どのようなものであろうか。想像するだけでもワクワクしてきて,現地を訪ねてみたくなる。このシリーズでは,西アジア,北アジア,中央アジア,南アジア,チベット高原,ヨーロッパを事例として,乳加工技術と乳製品とを具体的に紹介していきたい。なるべく現地の写真を多く掲載しながら解説していく。シリーズ最初の今回は,乳利用が人類にもたらした生業革命―牧畜の誕生,そして,現在のユーラシア大陸における乳加工の特徴について外観しておきたい。 |
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Palavras-chave: 牧畜; 生業; 乳製品; ユーラシア大陸. |
Ano: 2011 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/3068 |
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平田, 昌弘; 門平, 睦代; 水谷, 文美; 松本, 葉; 小疇, 浩; 内田, 健治; 元島, 英雅; HIRATA, Masahiro; KADOHIRA, Mutsuyo; MIZUTANI, Fumi; MATSUMOTO, Kazuha; KOAZE, Hiroshi; UCHIDA, Kenji; MOTOSHIMA, Hidemasa. |
ケニア高原における農牧民・牧畜民の乳加工体系を把握し、その特徴を分析するために、ケニア高原でキクユ農牧民とマサイ牧畜民の世帯で観察とインタビューによる調査をおこなった。ケニア高原での乳加工技術は、1)発酵乳系列群とクリーム分離系列群の両方の乳加工技術を採用し、2)乳脂肪の分画・保存のためのバター・バターオイル加工技術はあるが、乳タンパク質の分画・保存のためのチーズ加工技術は欠落する構造をとっていた。アフリカ大陸東部とケニア高原との乳加工体系の比較検討により、ケニア高原の乳加工体系はクリームを分離していること自体が特徴であることが明らかとなった。このようなケニア高原の乳加工体系の特徴を形成させた状況設定を論考することが今後の課題である To understand milk processing systems in the Kenya highland and analyze those characteristics, field surveys were conducted in the households of Kikuyu agro-pastoralists and Massai pastoralists. The milk processing systems in the Kenya highland are consisted of both techniques of the fermented milk processing series and the cream separating series. Although butters and butter oils are made for milk fat preserving, there is no cheese... |
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Palavras-chave: 乳加工体系; ケニア高原; 牧畜民; Milk processing system; Kenya highland; Pastoralist. |
Ano: 2006 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/101 |
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滝柳, 泰文; 福田, 健二; 河原, 一樹; 三宅, 裕; 宮路, 淳子; 中澤, 隆; 常木, 晃; 平田, 昌弘; TAKIYANAGI, Yasufumi; FUKUDA, Kenji; KAWAHARA, Kazuki; MIYAKE, Yutaka; MIYAJI, Atsuko; NAKAZAWA, Takashi; TSUNEKI, Akira; HIRATA, Masahiro. |
http://www.obihiro.ac.jp/~library/kenkyu.html |
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Palavras-chave: プロテオミクス; カゼイン; 古代土器片; 乳利用の起源; MALDI/TOF 質量分析装置; Proteomic; Casein; Ancient shard; Origin of milk use; MALDI/TOF mass spectrometry. |
Ano: 2013 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/3818 |
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平田, 昌弘; HIRATA, Masahiro. |
本稿では,北アジアの乳加工技術と乳製品を,モンゴル遊牧民の事例で紹介してみたい。著者は1999年からモンゴル国を毎年訪れ,モンゴル遊牧民と生活を共に楽しみ,そして,乳加工体系について調査してきた(写真1)。モンゴルは,モンゴルを後にする時,遊牧民の温かさ,笑顔,人情とが心に込み上げ,またモンゴルを訪ねたいときっと思わされる国だ。 モンゴル遊牧民は器具をほとんど使わずに,草原の中で家畜から乳を搾り取る。また,乳加工は,日常の調理用器具を転用しておこなっている。このような搾乳・乳加工に特化した器具をほとんど持たないモンゴル遊牧民は,草原の中でいったいどのように搾乳し,どのような乳加工技術を利用しているのであろうか。興味がわくところである。モンゴル遊牧民の乳加工の特徴は,アジア大陸北方域の人びとに広く採用されている技術を用いている。つまり,クリームをせっせと取り集め,チーズをつくるための凝固剤として酸乳そのものを用い,馬の乳で酒をつくっていることにある(平田,2008;2010)。モンゴルの乳加工体系が地域毎に多様に発達しているのは,これらの諸技術を自由に取捨選択して組み合わせているためで,実はその基本的な乳加工技術は多くの地域で共通している。本稿では,以下にモンゴル国中央部の事例をもとに,モンゴル式の搾乳の技法を先ず紹介してから,乳加工技術と乳製品とを紹介していきたい。 |
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Palavras-chave: 乳加工; 乳製品; 遊牧民; モンゴル; 北アジア. |
Ano: 2011 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/3174 |
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平田, 昌弘; 板垣, 希美; 内田, 健治; 花田, 正明; 河合, 正人; HIRATA, Masahiro; ITAGAKI, Nozomi; UCHIDA, Kenji; HANADA, Masaaki; KAWAI, Masahito. |
本研究は,BC1200~BC300年頃に編纂されたVeda文献/Pāli聖典をテキストに用い,古代インドの乳製品を再現・同定し,それらの乳加工技術の起原について推論することを目的とした.再現実験の結果,dadhi/dadhiは酸乳,navanīta/navanīta・nonītaはバター,takra/takkaはバターミルク,ājya/—はバターオイル,āmikṣā/—はカッテージチーズ様の乳製品,vājina/—はホエイと同定された.sarpiṣ/sappihaはバターオイル,sarpirmaṇḍa/sappimaṇḍaはバターオイルからの唯一派生する乳製品として低級脂肪酸と不飽和脂肪酸の含有量が多い液状のバターオイルであると類推された.Veda文献・Pāli聖典は,「kṣīra/khīraからdadhi/dadhiが,dadhi/dadhiからnavanīta/navanītaが,navanīta/navanītaからsarpiṣ/sappiが,sarpiṣ/sappiからsarpirmaṇḍa/sappimaṇḍaが生じる」と説明する.再現実験により示唆されたことは,この一連の加工工程は「生乳を酸乳化し,酸乳をチャーニングしてバターを,バターを加熱することによりバターオイルを加工し,静置することにより低級脂肪酸と不飽和脂肪酸とがより多く含有した液状のバターオイルを分離する」ことである.さらに,ユーラシア大陸の牧畜民の乳加工技術の事例群と比較検討した結果,Veda文献・Pāli聖典に記載された乳加工技術の起原は西アジアであろうことが推論された. |
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Palavras-chave: Historical document; Indo-Aryan; Milk product; Reproduction experiment; South Asia. |
Ano: 2013 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/3864 |
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Registros recuperados: 62 | |
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