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豊, 碩; 呉, 珊; 小嶋, 道之; FENG, Shuo; WU, Shan; KOJIMA, Michiyuki. |
北海道の代表的農産物である小豆,大豆,金時豆を通年温度 7.1 ± 3.4℃である凍土利用貯蔵庫で 6ヶ月間および15ヶ月間貯蔵した時の種皮色に及ぼす影響および貯蔵した小豆から調製したこし餡色への影響について,冷凍貯蔵(-18.9 ± 1.6℃)及び室温貯蔵(24.9 ± 0.1℃)した ものとの相違を明らかにすることを目的とした。紙袋および密封袋で6ヶ月および15ヶ月間貯蔵した小豆種皮の色の明度(L* 値)および彩度(C* 値)は,いずれの貯蔵条件においても貯蔵期間の長さに比例して低下したが,大豆および金時豆のそれらは貯蔵期間の長さに比例して上昇し た。15ヶ月間室温貯蔵した小豆の種皮色の色差は1.95(紙袋)および2.02(密封袋),凍土利用貯蔵したそれらは 1.48(紙袋)および0.95(密封袋),冷凍貯蔵したそれらは0.96(紙袋)および 0.93(密封袋)であった。6ヶ月および15ヶ月間凍土利用貯蔵した小豆から調製したこし餡 の色の明度(L* 値)および彩度(C* 値)は,貯蔵小豆の種皮色のそれらの値と同じ傾向を示し,貯蔵期間の長さに比例して低下した。15ヶ月間室温貯蔵した小豆から調製したこし餡の色差は7.54(紙袋)および7.05(密封袋)であり,凍土利用貯蔵した小豆から調製したそれらは7.27(紙袋)および 4.33(密封袋),冷凍貯蔵した小豆から調製したそれらは7.65(紙袋)および3.46(密封袋)であった。これらのことから,豆類の貯蔵は密封袋がよく,密封袋で凍土利用貯蔵を行うことで,種皮色の色差に及ぼす影響は殆どわずかで,またこし餡の色差に及ぼす影響も低いことが示された。 |
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Palavras-chave: 凍土利用貯蔵; 豆類; こし餡; 色差; 色相角度; Frozen soil; Beans; Smooth bean paste; Color difference; Hue angle. |
Ano: 2014 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/3998 |
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豊, 碩; 呉, 珊; 有富, 幸治; 小嶋, 道之; FENG, Shuo; WU, Shan; ARITOMI, Kōji; KOJIMA, Michiyuki. |
温度24.9 ± 0.1℃で湿度35.5 ± 17.1%RH(室温A)および同温度で58.1% ± 1.6RH(室温B)の条件により15 ヶ月間貯蔵した小豆および金時豆はタンパク質の変性およびペクチンの可溶化の抑制が起きていることおよび煮豆の煮熟性の低下が認められることを明らかした(呉ら 2014)。 今回は脂質とフィチン酸に注目して,煮熟性の低下との関連性について解析を行った。貯蔵した小豆に含まれる脂質の過酸化分解生成物(マロンジアルデヒド,MDA)量は81.9nmol/g seed(室温A)および71.7nmol/g seed(室温B),金時豆のそれは115.9nmol/g seed(室温A)および111.4nmol/g seed(室温B)であった。この値は,通年温度7.1℃± 3.4℃で湿度84.8 ± 4.4%RH(低温C)および同温度で湿度55.1% ± 4.9%RH(低温D)の貯蔵,通年温度 18.9 ± 1.6℃と湿度41.3% ± 5.9%RH(凍結E)および同温度で湿度51.5 ± 6.9%RH(凍結F)で貯蔵したそれぞれの豆に含まれるMDA 量に比べ顕著に高い値を示した。15 ヶ月間貯蔵した小豆の煮豆の硬さとMDA 量との間には高い正の相関関係がみとめられた(室温A:r=0.69,室温B: r=0.84)。また,金時豆のそれらにも高い正の相関関係が認められた(室温A:r=0.89,室温B:r=0.89)。これらの結果は,小豆および金時豆の煮豆の硬さとタンパク質の遊離SH 基量との間の相関係数よりも 高い値を示していた。また,いずれの貯蔵条件においてもフィチン酸の経時変動は殆ど認められなかった。これらのことから,室温A および室温B... |
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Palavras-chave: 豆の貯蔵; 硬さ; フィチン酸; 過酸化物; 凍土利用貯蔵. |
Ano: 2015 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/4197 |
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