スリランカの農家調査データから、乾季の商品作物であるトウガラシ、タマネギを中心とすを農産物の流通構造を明らかにした。 スリランカでは1999年に政府により農産物の卸売市場がダンブッラに設立された。これにより、卸売商が一ケ所に集積し、価格情報の収集等に関する取引費用の削減、農家け取り価格の上昇といった規模の外部経済が周辺地域にもたらされていた。 スリランカの農産物流通は、トレーダーと呼ばれる仲買人が重要な役割を果たしており、他の途上国で見られるような、長期にわたる農民と仲買人の固定的取引はほとんど見られなかった。また、一般に言われているような、農産物取引における仲買人の独占的行動は、 非常に限定的であることが、信用供与における利子率の計測等から明らかとなった。 The purpose of this study is to examine the structure of agricultural markets, which are centered on dry season commercial crops, from farm survey data in Sri Lanka. In Sri Lanka, the government established an agricultural wholesale market at Dambulla in 1999. As a result, wholesalers gathered in one location, and the external economy of scale resulted in the reduction of transaction costs concerning the collection of price... |