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日高, 智; 岩谷, 渡; 松長, 延吉; 左, 久; HIDAKA, Satoshi; IWAYA, Wataru; MATSUNAGA, Nobuyoshi; HIDARI, Hisashi. |
ホルスタイン種去勢牛の肥育では,濃厚飼料を多給した集約的な飼養が行われているために,肝膿瘍や合併症に罹患した牛が多い. しかし,その発生状況や疾病が格付成績に及ぽす影響についてはよく知られていない.そこで本試験では, 肝膿瘍と合併症の発生状況を調査し,これらの疾病が枝肉重量,枝肉格付成績に及ぼす影響を,さらに疾病が与える経済的損失を検討した. 1993年4月から1994年3月までの1年間に十勝管内A町から出荷され,十勝畜産公社で解体された16,226頭のホルスタイン種去勢肥育牛の屠畜検査成績,枝肉格付成績を用いた.また,疾病牛の枝肉重量の減少と肝臓の廃棄損失から疾病による経済的損失額を試算した.供試牛のうちなんらかの疾病を持つ牛は,9,288頭で全供試牛の57%を占め,肝膿蕩擢患牛は32%で,その発生は5,6月および11-2月に多かった.肝膿瘍罹患牛のうち56%がlつ以上の合併症を併発しており,合併症では横隔膜炎,胃炎およひ小腸炎が多くみられた.正常牛と比べ肝膿瘍罹患牛では,合併症の数が増加するほど枝肉重量が減少した.枝肉格付成績では,正常牛と比較して,肝膿瘍と合併症が2つ以下の牛ではほぼ同様であった.しかし,合併症が3つ以上の牛では, B-3の割合が減少し, B-2,... |
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Palavras-chave: ホルスタイン種; 去勢牛; 肝膿瘍; 合併症; 枝肉格付; Holstein; Steer; Liver Abscess; Complications; Carcass Grade. |
Ano: 1997 |
URL: http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/2835 |
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